さて、前回は日々の出費をきちんと家計簿につけて数字を把握するところまでお話ししましたが、今回は「その数字の何処から見ていくか」、また、「どう節約を進めていくか」を話していきたいと思います。
月の支払いはどのくらいあるのか?固定費用を見てみよう!
意外と把握出来ていない固定費用
皆さんはご自身の月々の支払い(家賃や携帯代などの固定費用)は全部でいくらあるかご存じでしょうか?
恥ずかしながら私は以前まで、自分の月々の支払いなんか気にも留めていませんでした。
前の職場で働いていたときは今よりは給料が少しよかったというのもあり、普段何も考えてなくても少しずつ貯金できていたからです。汗
しかし、今の職場にきて今の給料になり、思っていたより上手く貯金出来なくなってしまい、そこから何とかしようと出費を洗いざらい調べてみることで、あることに気が付きました。それは…
固定費用が意外と多い‼(;゚Д゚)
と、いったことです…。
節約といったら最初に思いついたのは、今現在の食費や娯楽にかかる費用を見直そうと思っていました。ようするに我慢で出来る範囲のことです。
しかし、そんなことよりも、固定費用の方が自分の経済を圧迫していたのだと気付いた瞬間に路線変更!
まずは固定費用を見直すことを決めました!
固定費用を削るのは結構難しい?でも裏技はきっとある!
固定費用のどこから見直そうか考えていたところ、ふと思ったのが、
「固定費用って生活の基礎に基づいているものだから、削るに削りにくいなぁ…(~_~;)」
でした。
よく考えてみたら、ライフラインそのものに関わっているものが多いので、完全に無くしてしまうのはほとんど無理なんですね。汗
しかし、一つ一つほんの少し面倒くさい手続きなどを進めただけで、固定費を削れる方法がそこら中にあることに気付きました。
それを今から紹介していきます。
各固定費の削減方法
携帯電話の使用料金の削減
皆さん携帯電話はどちらの会社のものをお使いでしょうか?
意外とまだ面倒くさくて格安SIMに乗り換えておらず大手3社と契約している方も多いのではないでしょうか?
実は私もそうでした!
以前の会社に勤めているときの給料ではそのままでも特に苦になることもなかったので、格安SIMへの移行はしていませんでした。
むしろ、携帯会社を乗り換えるということをとてつもなく面倒くさく感じ(昔からau意外使ったことがなかったため)、あまり他の携帯会社に乗り換えるという考えがありませんでした。
しかし、「節約」を意識してから、固定費で一番先に目についたのがここでした!
早速格安SIMについて調べてみたところ、ほとんどの会社が店舗を構えず自分自身でSIMを交換して設定を変更するというもの。(店舗がある会社もあります。)
正直店舗に行くのが面倒な私にとってはこっちの方が楽だと思い、早速決行。笑
格安SIMの会社をどこにするか決めて、早速SIMの契約と取り寄せを行ったのですが、調べてみると、意外にもものすごく簡単!こんなに簡単ならもっと早くやっておくべきだったと思いました。笑
また、大手3社で使っていたメールアドレスが使えなくなるのは面倒だと思われる方もいますよね?
そんな方にも安心していただけるように、「キャリアメール持ち運びサービス」というものがあります。
大手3社とも、月額330円で以前使っていたメールアドレスを現在の格安SIMスマホで使用できるといったもので、これさえ使えば携帯会社が変わっても、メールアドレスが変わる心配はありません!
インターネット料金の削減
インターネットの月々の使用料も、積もっていけばかなりの額になりますよね?
おすすめは通信速度の速い光回線ですが、料金は平均より少し割高で、月々4000~6000円となっております。
回線の種類には光回線、ADSL回線、CATV回線、モバイル回線がありますが、節約を考えておられるのであれば、これを機にご自身の生活スタイルに合った、より安い回線事業者に乗り換えてみてもいいかもしれません。
(※インターネット回線は事業者によって対応エリアが違います。また、光回線を使用する場合は光ファイバーが通っている地域でなければサービスを利用できません。)
(※インターネット解約の違約金は、2022年7月1日以降に契約されたものであれば上限が月額利用料までとなるよう法改正されました。それまでは各事業者が独自に違約金を定めていたため高額でしたが、法改正により乗り換えが行いやすくなりました。)
サブスクリプションの見直し
現代社会では映画、ドラマ、音楽など様々なエンターテイメントを配信で楽しめるようになりました。
私はCDやDVDをレンタルしていたのが当たり前の時代から育ったので、ここ数年の進化っぷりは素晴らしいものだと思います。
ですが、最近は少ししか利用していない、あるいは全く利用していないのに、契約し続けているサブスクはございませんか?
実は私もありました。笑
実際、解約するかどうかってなったときに、「でも利用したいと思ったとき利用できない状況になるのは少し嫌だな…」と思ったりしてなかなか解約できないものだったりしますよね?
人間には「続けている物事をずっと続けていきたい」という欲求(現状維持バイアス)というものがあり、続けているものを止めてしまうことに少しからず不安を覚えたりしてしまうのです。
それが利用してもいないサブスクの解約に踏ん切りがつかない状況を作り出しているのですが、節約を意識し出したのなら、これを機会に解約を検討してみてもいいかもしれません。
踏ん切りをつけたいのであれば、「数字」を考えてみることをおススメします!
たとえば、一つのほとんど利用していないサブスクを解約するとして、それが年間いくらの得になるのか?
また、もし解約せず続けたとして、年間にあとどれくらい利用するのか?そしてそれは年間使用料に対して割に合っているのか?
などなど、メリットとデメリットを数値化していけば、今後どうするかが見えてくると思いますよ!
習い事などの見直し
上記のサブスクリプションの項と内容は同じです。
私も以前は近所のトレーニングジムに通っていたのですが、仕事が疲れてあまり通わなくなってもしばらくは月謝を払い続けていました。完全にお金の無駄でした…汗。
・「現状維持バイアス」がかかっているため、物事を止めることには不安が付いてくるということ。
・どうするか迷ったときは、止めた場合、続けた場合のメリットとデメリットを「数値化」して具体的にし、自分にとって得な方がどちらかを考えれるようにする。
この2点を意識して判断すれば大丈夫だと思います!
ローン、奨学金など
住宅ローンなどの高額なローンはともかく、貯金に余裕があるときであればカーローンや奨学金などの一括返済を考えてみてもいいかもしれません。
というのも、「さあ、これから節約だ!」と意気込んでいくときに、「月にどれだけ頑張った分どのくらい貯金できた!」という明確な数字が出て、これが今後の節約のモチベーションになるからです。
しかし、月々の支払いが多いとその分貯金に回る額が少なくなり、「これだけ頑張っても一向にお金が貯まらない…(;_:)」などということになってしまいかねないからです。
これではモチベーションは維持できませんよね?
そこで、月々の支払いであるローンや奨学金などは、払える内に早めに払ってしまった方が、今後の節約におけるモチベーションの向上に繋がるというわけです!
もちろん、預金が0円になってしまっては何か急な支払いがあったときにどうにもできなくなってしまうため、払うなら手元にいくらか残る計算にした方が賢明です。
削った分の計算をしてみよう!
自分自身の固定費の中に削れる部分が見つかったなら、その削った部分を計算して月に、または年間にどのくらい預金に回るのかを算出してみましょう!
固定費は食費や電気代、水道代などと比べて何をどう削ったらどれだけお金が浮くのかという計算が比較的簡単に出来るのが特徴です。
お金がどのくらい浮いたかが分かれば、俄然やる気になりますよね?(^_-)-☆
節約の基本は「シミュレーション」と「その通りにやって、実際どれくらいの成果が出たか?」の繰り返しです!
成果はさらなるモチベーションを生み出してくれるので、ぜひ数字にして成果を実感してみてください!